しっかり睡眠時間を確保して眠っているのに、眠気が収まらない・・・なんてことはありませんか?その症状は「過眠症」という病気かもしれません。過眠症について詳しくご紹介します。
更新日: 2015年05月24日
毎日睡眠時間をちゃんととっているのに、昼間に強烈な眠気に襲われてしまう、ということはありませんか?
眠気が収まらないと「疲れているのかな」と思いがちですが、あまりにもひどい場合は病気の可能性があるんです。
過眠症とは、きちんとした睡眠時間を取っているにも関わらず、昼間に強烈な眠気におそわれてしまう、睡眠障害の一種です。
眠気が強烈過ぎて日常生活にも支障をきたしたり、突然ふっと眠り始めてしまうことがあります。
この過眠症は主に2種類あります。
しっかり睡眠をとっているのに強烈な眠気に襲われ、30分以下の短い睡眠を日中に何度も繰り返してしまうことが特徴です。
笑ったり怒ったりなど、感情が高ぶった時に眠気に襲われてしまうことがあります。
また睡眠と同時に金縛りを感じたり、夢と現実が曖昧に感じてしまうこともあります。
眠った後は眠気がなくなり日常生活を送れるようになりますが、しばらくするとまた強烈な眠気に襲われて短い眠りに入ってしまいます。
10代の子どもに多い症状ですが、実は日本では600人に1人がこのナルコレプシーと言われているんです。
ナルコレプシーは短い眠りを繰り返してしまうのが特徴ですが、突発性過眠症は日中に眠気を感じて1時間以上眠ってしまうことが特徴です。ひどいときには日中に5時間も眠ってしまうこともあります。
ナルコレプシーのように金縛りなどを感じることはありませんが、目覚めてからもふわふわとしていて眠気が収まることがありません。
睡眠障害の一つである「睡眠時無呼吸症候群」などになると、眠っていても体が休まることがないので、どれだけ睡眠時間を確保しても体が睡眠不足の状態になってしまいます。そのため、夜の睡眠中の体の疲れを回復しようとして昼間に眠気に襲われ、耐えられず眠ってしまう過眠症を引き起こしている場合があります。
しかし過眠症のメカニズムなどについてはいまだに解明されておらず、はっきりとした原因もわかっていません。
過眠症は原因がはっきりしていないものが多く、一人では治すことができません。
過眠症化も、と思ったら、一人で抱え込まず医師に相談することがおすすめです。
過眠症は睡眠障害の一種なので、睡眠障害などを専門とする病院を選びましょう。
過眠症の主な治療方法は、薬の服用と、睡眠改善などの生活リズムを整えることです。
睡眠時無呼吸症候群などのほかの睡眠障害よって睡眠がうまく行われていない場合は、同時に治療していく必要もあります。
日中の眠気は仕事や日常生活に支障をきたすだけでなく、人間関係も悪化させてしまうことがあります。
おかしいなと思ったら一人で悩まず、まずは医師に相談してみましょう。